胸を打つ言葉 : 892
12月9日(月)晴 退院して1571日 / 手術から1653日
末期の肺がんを患い、
今まさに確実に迫りくる死と対峙しながらも
それでもなお創作意欲を失わずにいる映画監督の大林信彦さん。
彼の映画製作への思いと執念には驚嘆を超えて畏怖さえ覚える。
死期を悟った鬼才だけが発する狂気。
その監督が
おそらくこれが彼の遺作になるであろう作品に出演した若い男優にしたためた言葉が胸を打つ。
ひとは ありがとうの数だけ かしこくなり
ごめんなさいの数だけ うつくしくなり
さようならの数だけ 愛を知る
そういやぁ最近「ありがとう」って笑顔で言えてないな。
ごめんと素直に謝ることも少なくなった。
闘病中はたくさん言えてたはずなのに。
そして永遠の別れののちに知る愛とは、、、。
果たして自分が逝ってのち、どれだけの人に愛を与え得るだろうか。
このままでは馬鹿で醜くなるばかりではないか。
還暦を契機に生まれ直しを誓ったはず。
今こそ生まれ直しの時か。