祈る : 894
12月20日(金)晴 退院して1582日 / 手術から1664日
絶えることなく
心の片隅に在り続けていることがふたつある。
それは
プーと過ごした日々のこと。
そしてもうひとつは、
このブログをきっかけに邂逅を得たある方のこと。
同病の同士であり
戦友である。
どういう巡り合わせか
私は術後禍なく今日まで呑気に生かしてもらっているのに、
戦友には不運にも術後しばらくのちにリンパ節への転移があった。
職場復帰を目前のあまりにも冷酷な診断は、
本当に無念であったろうと思う。
かける言葉さえ持ち得ない。
だが、その彼は今、
顔を上げてしっかり前を見据え、積極的な攻めの治療に臨んでいる。
落ち込む気配さえ感じさせることなくひたすらに前向きだ。
その様子にむしろこちらが救われる思いがする。
必ずやその攻めの治療が奏功することを信じて疑わない。
いや、上手くいくことしか考えられない。
今この瞬間も、
彼自身の逞しい免疫細胞ががん細胞を駆逐し、
放射線の危険な粒子ががん細胞を撃破し、
抗がん剤の毒がいたずらな細胞分裂を阻止している筈だ。
どうか勝利の暁には
美酒の杯をかわし喜び合うのだ。
今からその場面が目に浮かぶようで待ち遠しくてならない。