tongue twister のブログ

2015年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

基地作り : 630

6月9日(土)曇 退院して1022日 / 手術から1104日


8時起床。
曇天。
朝から少し蒸す。


6畳二間続きの和室に掃除機をかけたら少し汗ばんだ。



仕事から帰り
風呂と食事を終えほとんどの時間を過ごすのが和室。
2階に自分の部屋もあるのだけど、
やっぱり和室の方が寛げる。
その床の間を模様替え。


訳の分からん掛け軸を外し、
IKEA神戸で買ったモノクロームのアートパネルをかけてみた。 


               


なかなかいい感じだ。
気分がいい。



おっさんでもたまには、
ハミングなどしながら模様替なんかをするのだ。


これでギターの腕がよければ
なおよろし。
残念 (>_<)

術後3年目の誤算 : 629

6月6日(水)曇雨 退院して1019日 / 手術から1101日


ようやく
梅雨らしくぐずついた天気が続くようになった。


       


カッパを着させたり
雨だと歩きたがらないプーの散歩が面倒だけれど、
梅雨の雨は昔から嫌いではない。




術後3年経って、
ようやく回復してきたことがある。
もう一生このままなんだとあきらめていたこと。


それは肩から鎖骨にかけての感覚の麻痺。
先週くらいになんとなく肩をぽりぽりかいていて
「アレ?」とは感じていたが、
今日それが本当だと確信した。


手術でアゴ下から喉にかけて大きく切開したためか、
それとも両頸部リンパ節郭清の影響かは分からないが、
とにかく肩から鎖骨に掛けての感覚麻痺が残っていた。


かゆみを感じてかいてみると、
そのかくという感触が感じられずかゆみだけが残る、
というような変な感覚があった。


 


うれしいもんだね。
こんな風にして長い年月かけて
気づかぬうちに体が少しずつ修復されていく。
不思議なもんだ。


あきらめていただけに
うれしい。



こんな風にして、
おしゃべりや食に関しても
まだまだ回復進化していけたらいいな。

ま、いっか : 628

6月5日(火)雲雨 退院して1018日 / 手術から1100日


術後3年を無事クリアできた。
次のがんセンター診察は今月の27日。
そこまでいくと3年と1ヶ月経過。
StageⅣ としては上出来だ。


が、
やっぱりたまに不安になることがある。
意識に上らなくなっていたことを、
ふと思い出すという感じ。



そういうとき、
治療がとても難しいあるがん患者の言葉を思い出す。


    どんなに泣いても喚いても
  「がん患者」になってしまった事実は消えないし、
    「がん患者」になってどんなにショックでも
       腹は減るし、トイレにも行きたくなるし。


      そう思ったら泣いてる自分がアホらしく思えてきたものです。


      そうしたら腹が括れました。
      今、生きているんだから ま、いっか。
            

                    


そうなのだ。
今生きている。
もっとその事実に意識を向けていかないといけない。


「腹を括る」
とは
究極の positive thinking に他ならないのだな。