tongue twister のブログ

平成27年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(笑)(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

取り返しのつかないこと : 396

8月11日(金) 山の日 晴時々曇 退院して719日 / 手術から801日


昨日で術後800日が経過したが、
ここ数日、
最初の手術で
舌を再建するために皮弁を採取した腹部の傷が
突っ張ってどうもいけない。
痛いというほどでもないのだけれど
寝ていても立ってても気になって仕方ない。


手術から2年2ヶ月も経過しているというのに、、、。
体にメスを入れるということは、
こういうことなんだな。


今はお腹が特に目立って気になっているけれど、
実際には腹部だけじゃなくて
エラから首、
そして肩周辺と、
突っ張り感というのか強ばりというのか
あまり改善はしていない。
ただ、その不快感に慣れただけ。


感覚が麻痺しているところも多い。


たぶん、
突っ張り感も感覚麻痺も、
これからずっとつきあっていかなければならないのだろう。


そう考えると、
やっぱり体を切るというのは
表面上の傷跡のことばかりでなく、
ある意味
取り返しのつかないおそろしいことなんだな。

800日 : 395

8月10日(木) 晴時々曇 退院して718日 / 手術から800日


暦の上では既に残暑なんだろうけども、
まったく毎日暑くてかなわん。


毎日ビール飲めるんなら
それを楽しみに踏ん張れるのだが、
アルコールはまだ週に2日までと決めているから
それがつらい。



今日で2回目の手術から800日。
意外と早かったように感じるけれど、
その間本当にいろいろあった。


変な言い方だけど、
この病気になっていなければ
こんなにも濃密な月日を過ごすことはできなかった。
いい意味でも悪い意味でも濃い日々。


これからも当分の間は
きっとそんな日々が続いていくのだろう。


そしてこの病気になり失ったものは大きいが、
日々生きていくということの意味を
多少なりとも考えさせてくれるようになったことは
素直に喜びたい。



思うときがよくある。
自分は病気になって、
確実に
まともな人間に近づけているなと。



なんたって、
たいした力も無いくせに
気ばかり強くて自分中心だったものなあ、、、。


ヨカッタ : 394

8月9日(水) 晴時々曇 退院して717日 / 手術から799日


昨日女房がかかっている大学病院から
封書が届いた。


中に何が入っているのかはすぐに分かった。
7月末に行った生検の結果が送られてきたのだ。
開封する前の緊迫感、、、。



診断名は Paget 病


皮膚がんの一種で
上皮内癌で進行するとページェット癌というものになるらしい。
そうなると抗がん剤も放射線もほとんど効果がなく、
予後不良なものに、、、。


女房も
要するにがんには間違いないが、
まだ前がん段階とでもいうものか。



ああ、
安堵。
最悪のケースは免れたようだ。



いずれにしても外科手術による除去が基本で、
女房の場合範囲が広いこともあり、
形成外科による再建手術も必要になるようだ。



妻が市内の総合病院を初めて受診したのがひと月半前。
それ以来常に頭の片隅にあった不安が
ようやく薄らいだ。


次は14日、
グレーな部分が疑われる中での
自分の造影MRI。