1月17日(水)晴 退院して3086日 / 手術から3168日
新年早々から芸能界の方々の訃報が立て続けに届き、
北陸では何千年に1度という大災害。
間髪入れず飛行場ではまるで映画のワンシーンのような惨劇。
どうかこれ以上の悲劇が繰り返されることのない穏やかな年でありますようにと
心から願うしかない。
昨年の木々が美しく色づき始めた頃から、
何に対しても以前のように熱を持って物事に取り組めない、
というどうにもつまらない状況が続いていたが、
ようやく気持ちが上向いてきた気がする。
大病以来8年半もの間、大過なく過ごせていられるではないか。
贅沢は出来ないけれど、欲しいものはある程度手に入れてきた。
小遣い程度の稼ぎにしかならないけれど、
これを人生最後の仕事としてもいいだろうと、
まあ自分なりに納得できるものに就けた。
酒も美味い。
この歳になりつくづく思う。
人生のどこにスポットライトを当てるかによって、
これまで過ごしてきた人生の見え方が違ってくるのだろうなと。
つらかった経験にばかり焦点を当てる人は、
つらい過去の持ち主になるだろうし、
ささやかな幸せに目を留める人は、
幸せな過去の持ち主になるだろう。
できるものならば残された我が人生、
ささやかな喜びや出来事に、
スポットライトを照らすものでありたいとひそやかに願っている。