tongue twister のブログ

平成27年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(笑)(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

石 が : 33

6月29日(月) 入院60日 手術から28日
・採血   
・腹部エコー検査           
・頭頸科       久しぶりに主治医M先生もいっしょに診察、洗浄。
・形成外科     若いT先生、右足診た後「きれいに治ってますねえ」
          に自分、うっそー! どう見てもひどいことになっとるのに。
                 元に戻るのか、の質問に、
                   「皮膚を取っているから戻らない。色は多少、皮膚に近づくかも」 
                    ショック!! 
                    でも、まええか、、、。 命と引き替えと思えば。
・肝機能改善の注射始まる 毎日昼前


△エコー検査 例の器具を押し当てながら、「ここ痛くないですか?」
       と同じ箇所で同じ質問を繰り返すので不安に 
△薬剤科訪問「肝機能の低下は、たぶんカロナール長期服用のせいだろう。
         カロナール止めて他の痛み止めにしましょう」
△リハビリ    午前 肩と背中のマッサージ
         午後   自転車以外にもいろんな運動が始まる。
              なかなかしんどいけど頑張る! 
              今までできなかった首後ろのマッサージ始まる。
△消化器外科 A先生来室   14:30
         お腹押しながら、
        「ここ痛くないですか?
           エコー検査の結果、胆石(1㎝)ありました 
                   痛みがなければ放っておいていいが、
                        痛んでショックを起こすことも。
           肝機能の数値悪いこととの関連も気になるが、
             とりあえず注射と投薬で様子を見ていきましょう」 
        
                        痛みなどの自覚症状はないのになあ、、、、。


  胆石も見つかるし、
  盛りだくさんな1日で、疲れ果てました(×_×)
           


6月30日(火)入院61日 手術から29日
・頭頸科   喉の傷の中「だんだん狭くなってきていていい感じです」
・歯 科   口内視診だけ「きれいです」
・リハビリ  午後の部の運動が、かなりしんどい! 
       棒やボール、ウエイトなどを使って8種類 約1時間
     「ここまでしてええのか?」などと思いながらも頑張った!!  


                    単なる体力の回復だけでなく、
       呼吸力を強化し、
       唾液や食べ物を飲み込む嚥下力回復の運動や訓練もあり
       今後の生活の質の向上にもつながることなので、
       必死に、なりふりかまずやってます。
       

     


◎担当医H先生来室   17:00
 「胆石は 変なところへ入り込まない限り  今のところ手術はない。
    肝臓の数値悪いのは、カロナール(痛み止め)長期服用のせいであって欲しい」


  
もう手術はこりごり
どうか肝機能回復しますように  
胆石も、どうにかなりますように 


           

 
この日、
「東海道新幹線のぞみで焼身自殺」
 なんていう悲惨な事件がありました。
 巻き添えにあわれた女性の無念を思うと、言葉もありません。

新たな心配の種 : 32

6月25日(木) 入院56日  手術から24日
・頭頸科 8:30  H先生「喉のガーゼ昨日より汚れているが、口内はよさそう」
・歯 科  11:30    I先生、口の中見て「きれいですね」特に処置なし
・リハビリ      今日から午前と午後の2回、2階のリハビリ室へ自ら出向くが、
         とにかく肩と首がつらいので歩くのもたまらん。
         11:15~  肩と背中マッサージ 
              15:00~  マッサージと自転車(負荷30㎏で10分) 
            自転車は、体力の回復と全身の血行をよくするため       

            


                                      


◎ 担当医H先生来室  16:30
「喉の汚れが落ち着いたら、新しい治療vac [バック]
(傷の回復を促進する装置 /  寝るときも常に装着)をやりましょう」 
 よう分からんが、
 24時間ずっと装着しておくだなんてなんかめんどくさそうだ。        
    
6月26日(金)  入院57日  手術から25日   
    採 血 
・頭頸科      8:30  喉の傷「すこしきれいに」  
・形成外科   9:00  右足の抜糸  やや痛 
・リハビリ  自転車とマッサージの後、
       F先生から会話や嚥下訓練など、今後のリハビリ計画についての説明
◎担当医H先生来室  20:00  「喉の傷、今の治療継続していきましょう。 
         ストレスはたまると思うが、方向は間違っていないから」
           それと
         「 肝臓・胆嚢の値上がっている。来週エコー検査をしましょう」


6月27日(土)入院58日  手術から26日
・頭頸科 8:30     喉の傷洗浄 
         「肝胆の数値上がっているので、明日から毎日注射と薬処方します」



先週来悩みの顔やまぶたのひどい浮腫が、
一過性の症状だったのかこの頃になるとすっかりよくなる。


ほっぺとエラの腫れはほとんど変わらず。 (>_<)

            

               りすのほっぺみたいでカワイイ、 訳ないか 


口周り、首、肩周辺の強ばりとつっぱり、そしてだるさは
マッサージ施術中はいいのだが、まったく改善せず。
横になってもつらく、楽な姿勢がない。
顔も腕も、上に上がらず。


手術時の喉の傷が治らず、毎朝の診察で洗浄しています。
2回ほど切開もしたかな。
先生方もこの傷については苦労しているようです。


週に3回行っている採血で、肝機能の数値に異常が。
とりあえず週明けにエコー検査。
もう今以上の余分な不安や悩みは、勘弁して欲しいな。



       

                 アヴェ・マリア100% 
シューベルトやバッハら7名の作曲家が
祈りや愛、希望を込めて手がけた「アヴェ・マリア」
この頃は、このCDばかりを毎日毎日流していました。


そういやぁ、
4月に正式な診断を聞くために
妻とがんセンターへ向かう車中でも、このCDを聞いてたな。


   春の暖かい日差しの中を、ゆっくりと進む。
   高速を使わずにあえて下道を行く。
   「アヴェ・マリア」
   のオムニバス盤の音楽がゆったりと流れる。
   このときが永遠に続けばいいのに。

          [4月22日を回想するブログから]

担当医 そしてうれしかったこと : 31

6月24日(水)入院55日  手術から23日


主治医のM先生はもちろんですが、
毎日診ていただく担当医のH先生に、私は全幅の信頼を置いています。


入院してから手術までの不安な期間も、
私を見かけるたびに気軽に声をかけていただき、
何気ないその一言一言がどれだけ力になったことか。

                 

ですから、私はインターネットや他の方法で
自身の病気や治療についての情報を、あえて得ようとしませんでした。
そんな馬鹿なと言われるかもしれませんが、
First  opinion こそがすべてでした。


余計な知識を持つことで、
信頼している先生や病院に対して自分の気持ちがぶれるのが嫌だったので。


    

           毎日お世話になった入院患者用頭頸科診察処置室


手術以降も毎朝の診察は当然H先生を中心に診ていただくのですが、
夕方から夜にかけても毎日病室へ顔を出していただきました。
そのたびに、
喋れなくて筆談の私の不安や的外れな質問に丁寧に対応してくださいます。
これがまた安心できるのですね、すごく。
私にとっては、
H先生そのものがトランキライザー。



今日は手術が長引き、夜の8時半頃の来室でした。
そこで私の何気ない質問から一気に大きな誤解が解消され、
飛び上がりたいほど歓喜することに。


レティナが挿入されている気管孔について、
  Q: 喉の穴はずっと開いたままなのでしょうか?                                                
  A: 7~8割の人が閉じます。                                                        
  Q: えっ、閉じる? 私の場合は?                                                                
  A: まだ若いということもあり、閉じる方向で考えています。                           
    口から空気が採り入れられているし、つばも飲み込めている
    ようだし、閉じても大丈夫でしょう。      


これは本当に、ナマハゲ級のうれしさでした\(^O^)/
だって、手術前の説明で聞いた正式名称?が「永久気管孔」だったのですから。
その名前聞いたら、
誰だって一生喉に開いた穴とつきあうのかと思いますよね。


         

   夕方になると、7階病室前から松山市街と更にその先の三津方面の海をよく眺めていた              


ちなみに「レティナ」というのは、
気管切開を行って作った開口部を
ふさがらないように長期的に保存するための、穴に挿入する器具です。


でその喉に開けた穴はどうやって閉じるのかと聞くと
「ほっとけば1週間もすれば自然に塞がります」
ですと。
へえ、不思議なもんだわ。(O_O)