tongue twister のブログ

平成27年5月26日、舌癌(StageⅣa)の手術(舌亜全摘・両リンパ節郭清・腹直筋皮弁による再建術)を受けました。ところが数日後の6月1日朝の診察で、まったくの突然に緊急再手術決定。なんと、最初の手術20時間、再手術13時間、計33時間(笑)(゜o゜;;

心身共に回復してきた今、それらの日々を振り返り、今度は私が誰かを励ますことができれば、との思いでブログ初挑戦です。 

うどんついでにお願いしてきた : 341

6月4日(土)   晴  退院して650日 / 手術から732日


思いついて
讃岐へのうどんツアーと
四国八十八箇所霊場の第七十五番札所の善通寺へ行く。


まずはうどん。
今日は丸亀市の綿谷(わたや)。
丸亀で1,2を争う人気のお店らしい。

               

かけうどんの大を注文。
インド人もビックリの量の多さ(°0°)
だがさすがにおいしい。
これはまた来たくなりそうだな。


     

                                丸亀の港
    
 
次はお寺へ。

                  

真言宗十八本山一番札所。
和歌山県の高野山、京都府の東寺と共に
弘法大師三大霊場に数えられるんだそうな。


術後2年を何事もなく過ごせたことを報告し、
そしてこれからも健康でいられますようにと
必死でお願いしてきた。



            

帰路は海岸線の下道を走る。
遠く沖に島々。



健康で
こんな景色を見られて
うれしい。


ありがとう。

祝杯 : 340

6月2日(金)   晴  退院して649日 / 手術から731日


夜半から雷鳴が轟き、
一時的に強い雨が夜中に降ったようだが、
今日は
昨日の少し蒸す真夏日がうそのように風が涼しい。




ここ数回、
1度目、2度目の手術後のことを書いているが、
その頃はある確信に近いものがあった。


たとえ手術でがんをうまく取り除けても、
その後抗がん剤や放射線などの
追加治療は必須なんだろうなと。


また自身のがんの進み具合からも、
再発転移はかなりの高確率で免れないであろうとも。


それはがんセンターの医師が、
初見の段階からそう思っていたし、
手術がうまくいった後も
取り去った組織の病理検査の結果が出るまでは
そう予想していたことだ。



だが、
いい意味で大方の予想が外れた。


患部にできたがんそのものは
Stage Ⅳと判定を受けた長辺7センチにも及ぶ非常に大きなものだったが、
一方でその性質は
リンパにさえ影響していない、
浸潤しにくいおとなしい性質のがん細胞であったのだ。




故に、昨日
Dangerous Zone と言われる術後2年を、
何事もなく経過することができた。



ああ、
この幸運を
だれに
どう感謝すればよいのだろう。




だから
今夜は、
祝杯を挙げに
外へ繰り出すのだ。


ちょうど2年前 : 339

6月1日(木)   曇  退院して648日 / 手術から730日


一昨年の今日、
朝の診察で
あまりにも突然の緊急手術決定。


前の日、術後4日目で
お医者さんと看護師さんの力を借りて立ち上がり、
歩行器にもたれかかるようにして必死になって
廊下を隔てた真ん前の診察室へ歩いて行けたというのに、、、。


舌のあったところに移植した腹直筋による皮弁に
血が通わなくなり、
せっかくの再建舌が壊死を起こし始めていたということだった。


術前説明で
約10%の確率でそういうことが起こりうると聞かされてはいた。
しかしまさかそれが自分に起こるとは、、、。



また手術と聞かされ、
その意味を理解するのに少し間があった。
そして不覚にも
熱いものが一筋二筋頬を伝い流れた。


だが周囲で医師や看護師らが慌てて準備する様を
なぜか冷静に眺めていられたのは、
もう半ばやけくその心境だったからか。


見送る看護師さんたちに手を上げてバイバイした。
せめてもの空元気。



手術で中心となる形成外科の先生が
「つらいね。
 センタのー最高の技術とスタッフで頑張るからね」
と励ましの言葉をかけてくださり、
頭頚科の看護師さんが2人、
手術室の入り口までついてきてくれ
いろいろと声かけをしてくれたことがとてもうれしかった。



この2回目の手術が13時間。


目覚めると
また恐怖のあのICUだった。